04/08のツイートまとめ

kanpi_history

今でも中国学の学者の研究の有り様は、漢代以降の儒家による訓詁学の流れに影響されすぎている。古典の一字一句の、意味や解釈に終始して、声高に屁理屈を並べ立てるのが主流で、実践が伴わない。
04-08 09:04

かと言って、この流れが悪い、という訳ではない。何せ、二千年以上も前に書かれた書である。解説なくして正しく読むことは難しいだろう。ただし、それはあくまで儒学に於いての話だと限定したい。
04-08 09:06

滑稽なのが、その儒学の有り様を否定すべき立場の他の諸学派の典籍をも、儒家の訓詁のやり方で解釈しようとしていることである。例えば、韓非子を引っ張り出し、この文字がどうの、この人物は実際はこうだ、などの考証を加えることで韓非子を研究している気になっていることを憂慮する。
04-08 09:12

以前にも述べたが、さらに悪いことには、韓非子を読むとき、儒家の思考、価値観を以って読む者が多いのだ。韓非の書く文章の中から儒家的解釈の出来得る文言のみを抜き出し、ほらね、あの韓非子ですらこう言っている、とやるのである。
04-08 09:15

さらに言うと、例えば「説」という字を「せつ」と読むか「ぜい」と読むか、みたいなレベルの話に固執する。実際その書を書いた中国人からみれば、どちらも中国語の発音ではないので間違い、ということになる。日本の漢学者の研究者なら別だが、それ以外の中国学を学ぶ者にとってはどうでも良いことだ。
04-08 13:35

混乱させる原因が、学校で習う「漢文」の授業である。あれは中国学を学ぶ為の授業ではない。中国から伝来した漢字の文章を、日本語に当てはめて意味を理解するために編み出された読み方とそのルールを習う授業である。漢文法は、日本人が長い年月をかけて作り上げた秀逸な文化であり芸術である。
04-08 13:43

話は変わるが、実は中国本土に住んでいる中国人より、日本人や台湾人などの方が中国について正確に、詳しく歴史や哲学を学んでいる。中国本土は政治的な制約で学ばせない、学べない歴史が多い。中国では「道家」という言葉ですら検索NGワードであるというのが現実。
04-08 14:10

焚書坑儒じゃないが、当然、今の中国には文献も残っていないことが多い。中国で散逸する前に、日本や台湾に伝わっていたお陰で失われずに済んだ、なんて話がよくある。また、政府が意図的に隠したものもあるだろう。
04-08 14:16

例えば康有為や梁啓超などを知っている中国人は少ない。中国の今の学校では、彼らはタブーな存在なのだという。独自に興味を持って勉強した人たちだけが知ることができるようだ。
04-08 14:29

それまで中国を中心として成り立ってきたアジア社会(中華圏)に、初めて西欧列強の外部からの大きな力がなだれ込んだ、中国にとって大きな歴史の変革期を、当の中国人たちが学べないとは、何とも勿体無い話ではないか。
04-08 14:32

ガヤガヤと色々述べたが、詰まる所、韓非子は法家なのである。法家の思想、理論、歴史的背景などを以って読まなければ、理解などできない。儒家のフィルターと現代社会の常識を取り去れば、自ずとその真実の姿が見えてこよう。
04-08 14:50

韓非の法家に限らず、道家や兵家を読み解く時も、その心構えは同じである。
04-08 14:52

季辛と爰騫は互いに怨みあっていた。そこへ新たに司馬喜と季辛との関係が悪化した。そこで司馬喜はひそかに人をやって爰騫を殺させた。中山の君主は季辛の仕業だと思って、これを誅殺した。 #内儲説下 #韓非子
04-08 19:33

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プロフィール

韓非子 集中講義 石川 武志

Author:韓非子 集中講義 石川 武志
東洋大学中国哲学文学科に学ぶ。
中国学を志して、およそ20年。
専門は韓非子を中心に、古代中国における諸子百家の思想、哲学。
春秋戦国時代の法家、韓非子の翻訳、研究と解説。
韓非子集中講義主宰。

通背拳の伝承、指導。
日本白猿通背拳研究会を設立。

儒学者、近藤篤山の研究。
第二十四号 論語指導士
(論語教育普及機構認定)
http://p-kies.net/rongo/#r1/

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